" カウントが3ボール2ストライクから動かない。 "

上一篇 / 下一篇  2019-06-18 21:06:18 / 個人分類:甩頭髮

" カウントが3ボール2ストライクから動かない。

 桐葉は際どいボールを見極め、ストライクは打ちにいくが、石田のプライドが乗ったボールは何度もファウルゾーンに飛んでいった。とらえたと思っても差し 甩頭髮 まれる。桐葉は表情にこそ出さないが、この打席を楽しんでいた。
 内角高め、ストレート!
 ファウル!
 外角低め、スライダー!
 ファウル!
 真ん中低め、フォーク!
 ファウル!

 いつの間にか12球が投じられていた。内野陣の伊賀崎も石田に声をかけられない。ランナーの犬走と月掛もリードを取れないほどの緊張感が辺りを包んでいた。石田と桐葉の意地がお互いに火花を散らせていた。
 13球目でやっと、決着がつく。

 石田は森本のサインに首を振った。森本はもう一度同じサインを送る。それは危険だ。石田を説得するための二度目のサインだった。それも石田は首を振った。投げさせてくれ、森本。ここでストレートを投げられないピッチャーなら、理弁和歌山のエースにはなれない。森本は仕方ないと覚悟した。ストレートのサインを送る。但し、内角高めだ。敢えてミットをそこに構える。俺の要求するコースに投げてこい。大きく石田は頷いた。
 下級生ながら天晴れ。桐葉は石田ー森本のバッテリーに敬意を表した。ならば、全力でそのストレートを斬るのみ。

 13球目。森本の構えるミットのど真ん中、一番打ちにくい内角高めへストレートが走る。時速148キロ。石田が人生で投げた最速の球だった。"



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